沖縄基地問題の本質
ついに沖縄県民投票が明後日に迫ってきた。
前回は沖縄県民投票の問題点について指摘した。
結果、沖縄基地問題ってどう考えればいいの?という声が多数寄せられた。
確かに地上波では「政府が沖縄県の民意を無視して強引に基地移設を進めている」という声が取り上げられ、SNS上では「基地反対派の無法ぶりを見よ!」という声も多い。
結果よく分からないから考えないというパターンに陥っている人も多いのだろう。
整理しよう。
沖縄基地問題の本質は二つだけだ。
①沖縄に集中して基地を置く必要があるのか?
②沖縄県民の民意をどう考えるべきなのか?
①については結論は簡単だ。
集中して置く必要あり、だ。
多くは中国大陸から宮古島と沖縄本島の間の宮古海峡までの経路に見られる。
また、尖閣諸島含めた沖縄県以外に、我が国の領土で他国から名指しで領有権を主張されている場所が他にあるだろうか?
(竹島や北方領土は既に実効支配できていない為、是非はともかくこの場合例外)
この二つの事実から、沖縄は中国にとって最も獲得したい場所であり、また日本にとっての最前線であり、我が国で最も圧倒的にリスクが高い場所であることは明白だ。
脅威が圧倒的に高い場所は圧倒的に手厚く守るのは当然だ。
その上で、米軍の存在がありアメリカの国益に合致しているからこそ
自衛隊・米軍の両方が集中しているのは自然なことだろう。
②についての方が分からない人が多い。
私の考えは沖縄県の民意は基地問題に関しては加味する必要がない、だ。
理由は簡単だ。
沖縄県は日本国全体を守る責任も権限も持たないからだ。
基地問題は「日本全体をどう守るか」という安全保障問題そのものである。
責任も権限も持たない者も反対するのはもちろん自由である。
だが、その意見に拘束されるようなことは本末転倒である。
もし本当に基地問題を解決したければ、国政に打って出て国会の場で
日本全体の安全保障政策を見直し、基地問題の解決を図る選択肢もあるのだから。
以上が私が考える沖縄問題の本質である。