大久保さあの独り言

政治からスポーツまで世の中に起きる様々なドラマを一刀両断

ポストコロナの「新しい社会」の考察する

 コロナ後の世界は本当はどう変わるのか。

これは最近、仕事先でよく聞かれる。「大久保さんはどんな風に変わると思いますか?日本一仕事が出来る大久保さんの予想を聞きたいです。」などである。

私は「そんなもん、分かる訳ないでしょ。ただ一つ言えるのは今予想されるように急激に変わらないでしょうという事くらいかな」

顧客「結構有名な経営者とか、学者とか有識者なんかも劇的に変わるってみんな言ってますよ」

私「あの人たちはただのポジショントークですから。自分の立場だとこんな風に言うべきなのかなって思って言っているだけでしょ。そんなもん、真に受けてどうするんですか。専門家ももっともらしいことを言うことの専門家であって、予想を当てる専門家じゃないでしょ」

顧客「そうかなあ」

私「あなたがそうだと思うなら、そう思う方はいっぱいいるでしょ。それによって、そういう流れが出来ることはあるかもしれない。でも、それって予想を当てることとは違うでしょ。予想に近付く原因をその専門家や経営者が自分で作っている訳だから。予想なんてその程度のモノですよ。彼らはそういう風に予想しているような顔をして、自分たちの主張する社会に誘導したいだけだから。それ自体は別に悪いことでもない。でも、それを理解せずに聞いているとミスリードになっちゃう」

私「その専門家が言うことがどれくらい信ぴょう性があるか検証してみればいいじゃないですか」

顧客「そんなことどうやって出来るんですか?」

私「簡単にできますよ。10年前の著書とか論文とか見たら、その後実際どうなったか答え合わせできるじゃないですか?ほとんど外れてますよ、多分」

顧客「やっぱり大久保さんには敵わないなあ」

 

これが実際に交わされた会話である。

私が主張したいことがほとんど盛り込まれているので、まずは紹介した。

 

言うまでもないが、テレビなどに出てくる専門家とはその程度のものである。専門家の言うことだからと割と真面目に聞いている人が多いのだが、個別のクライアントに対してではなく、一度に多くの人に主張できる人の方が意外と予想の結果の責任を問われることが少ない。理由は簡単でマスコミ自体が無責任な予想や主張の巨大な塊だからである。

だから、そんな真似をするはずがない。こうした事は言われてみれば、簡単にわかることではあるが、理解できない人も多い。テレビが嘘を言うはずがないと思い込んでいるからである。だが、テレビやマスコミとは実際にはその程度のモノである。

有識者や専門家もよくよく話を聞いてみると、違和感を感じることはないだろうか?その違和感の正体が何かは分からなくても、そのあなたの何となく抱いた違和感の方がよほど当てになると思ってまず間違いない。

 

要はマスコミや専門家の話を鵜呑みにせず、自分の目の前の顧客や周りの人の話を聞いて、自分の頭で考えたことの方がはるかに合理的だと言うことだ。

 

もう少し自分を信じようじゃないか。