緒方氏の主張に見える日本の問題
熊本市議選で乳児同伴で本会議場に入って物議を醸した緒方氏が再選を果たした。
民意は尊重すべきだが、緒方氏のこれまでの言動は理解できない。
乳児同伴の場合は「子育てと仕事を両立しようとしている女性たちが直面している問題を体現したかった」と緒方氏は語っている。
これは目的が正しければ手段が正当化されるというテロリストと同じ発想であり、
法治社会の原則にも反している。
まして、議員は公人でありルールを作る側の人間である。
民間人ならいざ知らず、議員自らが目的を果たすためにルールを公然と破るのは
いかがなものか?
緒方氏に限った事でないが、このような主張する方に多く見られる傾向かもしれない。
民主主義社会とは自由に自分の主張をしていい社会だ。
ただ、これには常に法やルールを守ることが前提になる。
何故なら、誰かが自由に主張・行動した結果、他人の自由を侵害することがあるからだ。
だからこそ、その時代によって或いは価値観によって変わる不自由ができるだけないようにルールを変えるのが議員であり、民主主義社会の原点なのだ。
だからこそ、議員自らはルールを守り、常識を持って行動してほしいものである。