米朝首脳会談をゼロから見詰めなおす
2回目の米朝首脳会談が終わった。
メディアを中心にその話で持ちきりである。
結論から言おう。
今、メディアが交わしている議論は意味なし!
北朝鮮専門家から外交評論家に至るまで、全部嘘だと思って聞き流してください。
理由は簡単だ。
2年前から本格的に始まった朝鮮半島危機から始まり
そして今回の2度目の米朝首脳会談までの流れを予測できた論者がいただろうか?
私の知る限り、一人もいない。
新聞、テレビに至っては、これでもかというくらい大外れだ。
「アメリカの武力介入が始まる!」と言ったかと思えば、
「朝鮮戦争の終結か!」と言ったりで、ほとんどかすりもしていない。
要するに誰も予想できないのだ。
私の認識はこうだ。
ようやく交渉が始まった、以上だ。
交渉が始まったばかりなのだから、すぐに結果が出るわけがない。
これまでの流れを見てみよう。
両首脳の互いを罵り合う舌戦が始まり、突如第1回首脳会談が開かれるも
内容だけ見ると「これから互いに頑張っていきましょう」ということを確認しただけに過ぎない内容であり、具体的内容はほとんどなかった。
「時間がなかった」というのが当時のトランプ大統領のコメントだ。
その後、部下同士の対話が始まるもこれといった進展なく
今回2回目の首脳会談開催。
会談はお互い条件を出し合うも折り合わず、和やかに別れた。
自分たちの勤務する民間会社に置き換えて考えてみるといい。
圧倒的に実力差のあるライバル会社が二つあり、いつも相手を馬鹿にし合っている。
それが社長同士で話をすることになり食事をした。
その後、部下同士が交渉し、なかなか進まず
8か月後、2回目のトップ会談が実現した。
今回は具体的な条件を互いに出し合ったが、条件が折り合わなかった。
どうだろう、この流れで焦ったり責任を問われる部下も社長もいない。
どう読んでも、「やっと交渉が始まったんだな」くらいしか思えないだろう。
やっと交渉が始まった、ただそれだけだったのではないだろうか?
評価を下すのも結論を出すのも、まだまだ早すぎるのだ。