大久保さあの独り言

政治からスポーツまで世の中に起きる様々なドラマを一刀両断

面白い本の探し方

前回、本の読み方を紹介した。

すると、今度は面白い本の探し方も教えてほしいという声が寄せられた。

 

勿論、以前に面白かった本の著者の他の作品だったり、

ネット番組などで気になった論客の本を読むという一般的な方法は試している。

 

 

 

しかし、全く趣味が違ってもとりあえず手当たり次第

お勧めの本を聞きまくるのが一番だろう。

失敗することも多いのだが、つまらなければ途中で諦めればいいのだから

気軽に読んでみよう。

意外と面白かったりして、新たな関心分野が広がる。

私はこれを「新しい畑ができる」と勝手に呼んでいる。

 

また、お勧めの本を聞いたときの相手の反応にも注目してみよう。

「大久保さんのおすすめの本も教えてくださいよ」と聞き返してくれる人は

定期的に繰り返し何度も聞こう。

ほとんどの方はお勧めの本を聞かれて一生懸命に教えてくれるのだが

本当に柔軟で好奇心の強い方はこちらにも必ず聞いてくる。

そういう方の方が引き出しが多いので、面白い本を教えてくれる可能性も当然高い。

 

好きこそものの上手なれ!

あらゆることに通底することだが、

そのことが好きで好奇心が強い人間には敵わないのだ。

 

本の読み方

先日、顧客と雑談をしていて、こんなことを言われた。

「大久保さん、マジ博識っすよね。私も本読みたいんだけど続かなくてね」

それで私が月平均10冊以上は軽く読んでいることを伝えると

「本を読むコツを教えてほしい」と言われたので、その時教えたコツを紹介したい。

 

1、本は買わない、図書館を利用する

2、なるべく分野の異なる本を複数同時並行で読む

3、30ページ読んで面白くなかったら、迷わず返却!

 

1は単純にコストが掛からない方が無限に読めるというのと

3を可能にするにはお金がかかってないことが必要だからだ。

2は1冊だと飽きてしまい集中力が下がるからだ。

因みに、飽きてから他の本に移るより、その本の内容から飽きない程度の一回当たりの読める量を推し測って、〇ページ読んだら2冊目という感じで読むペースを一定化するとよい。

3が実は一番大事だ。

何故なら読み終えること自体が目的化してしまえば本末転倒だからだ。

それには面白い本を選ぶことが大事なのだが、外すことは誰でもある。

その時ダラダラ読んでいても全くの時間の無駄である。

さっさと次の本に行こう。

 

あとは本の持ち運びがネックの方は電子書籍を利用するのもいいだろうし

中古本を買うのも悪くはない。

本の選び方は最初は興味がある本なら何でもいい。

あまり深く考えずに読める小説でもいいし、

シンプルによく売れた本からチャレンジするのも一つの方法だろう。

 

ただ断言できるのは本を読むことは必ず自分にとってプラスになるということだ。

そして、子供の頃得られなかった、学ぶことの本当の喜びを

今噛みしめることになるだろう。

仕事で大切なこと

最近、立場上仕事の相談を受けることが多い。

顧客の若い営業職の方だったり、部下を持った管理職の方からだったり様々だ。

 

具体的な質問には具体的に答えるが、

質問の多くは「どうやったら上手くいきますかね?」という抽象的な質問だ。

 

私は「まずは簡単なことをきちんとやりましょう」と答えている。

「約束を守る、返事をする(断るも受けるも含む)、挨拶をする、お礼を言う」

これらはいずれも幼い頃に教えてもらうようなことだ。

 

でも、大人でこれらのことをきちんと出来ているのは全体の5%くらいだ。

飲みの席で気軽にした約束をきちんと守れているか?

顧客に無理難題を言われて、きちんと断らず笑ってごまかしたままになっていないか?

私は商品のPRをさせても誰よりも上手いし、相手の懐に入るのも得意だが、

簡単なことが出来ているかの自己チェックを最も厳しくしているつもりである。

 

何事も基本が大事。

小さな一歩の積み重ねがとてつもないスーパープレーを生むのだ。

米朝首脳会談をゼロから見詰めなおす

2回目の米朝首脳会談が終わった。

メディアを中心にその話で持ちきりである。

 

結論から言おう。

今、メディアが交わしている議論は意味なし!

北朝鮮専門家から外交評論家に至るまで、全部嘘だと思って聞き流してください。

 

理由は簡単だ。

2年前から本格的に始まった朝鮮半島危機から始まり

そして今回の2度目の米朝首脳会談までの流れを予測できた論者がいただろうか?

私の知る限り、一人もいない。

新聞、テレビに至っては、これでもかというくらい大外れだ。

アメリカの武力介入が始まる!」と言ったかと思えば、

朝鮮戦争終結か!」と言ったりで、ほとんどかすりもしていない。

要するに誰も予想できないのだ。

 

私の認識はこうだ。

ようやく交渉が始まった、以上だ。

交渉が始まったばかりなのだから、すぐに結果が出るわけがない。

 

これまでの流れを見てみよう。

両首脳の互いを罵り合う舌戦が始まり、突如第1回首脳会談が開かれるも

内容だけ見ると「これから互いに頑張っていきましょう」ということを確認しただけに過ぎない内容であり、具体的内容はほとんどなかった。

「時間がなかった」というのが当時のトランプ大統領のコメントだ。

その後、部下同士の対話が始まるもこれといった進展なく

今回2回目の首脳会談開催。

会談はお互い条件を出し合うも折り合わず、和やかに別れた。

 

自分たちの勤務する民間会社に置き換えて考えてみるといい。

圧倒的に実力差のあるライバル会社が二つあり、いつも相手を馬鹿にし合っている。

それが社長同士で話をすることになり食事をした。

その後、部下同士が交渉し、なかなか進まず

8か月後、2回目のトップ会談が実現した。

今回は具体的な条件を互いに出し合ったが、条件が折り合わなかった。

どうだろう、この流れで焦ったり責任を問われる部下も社長もいない。

どう読んでも、「やっと交渉が始まったんだな」くらいしか思えないだろう。

 

やっと交渉が始まった、ただそれだけだったのではないだろうか?

評価を下すのも結論を出すのも、まだまだ早すぎるのだ。

 

沖縄基地問題の本質

ついに沖縄県民投票が明後日に迫ってきた。

前回は沖縄県民投票の問題点について指摘した。

結果、沖縄基地問題ってどう考えればいいの?という声が多数寄せられた。

 

確かに地上波では「政府が沖縄県の民意を無視して強引に基地移設を進めている」という声が取り上げられ、SNS上では「基地反対派の無法ぶりを見よ!」という声も多い。

結果よく分からないから考えないというパターンに陥っている人も多いのだろう。

 

整理しよう。

沖縄基地問題の本質は二つだけだ。

①沖縄に集中して基地を置く必要があるのか?

沖縄県民の民意をどう考えるべきなのか?

 

①については結論は簡単だ。

集中して置く必要あり、だ。

自衛隊機のスクランブル発進は対中国が最も多く、

多くは中国大陸から宮古島沖縄本島の間の宮古海峡までの経路に見られる。

また、尖閣諸島含めた沖縄県以外に、我が国の領土で他国から名指しで領有権を主張されている場所が他にあるだろうか?

竹島北方領土は既に実効支配できていない為、是非はともかくこの場合例外)

この二つの事実から、沖縄は中国にとって最も獲得したい場所であり、また日本にとっての最前線であり、我が国で最も圧倒的にリスクが高い場所であることは明白だ。

脅威が圧倒的に高い場所は圧倒的に手厚く守るのは当然だ。

その上で、米軍の存在がありアメリカの国益に合致しているからこそ

自衛隊・米軍の両方が集中しているのは自然なことだろう。

 

②についての方が分からない人が多い。

私の考えは沖縄県の民意は基地問題に関しては加味する必要がない、だ。

理由は簡単だ。

沖縄県は日本国全体を守る責任も権限も持たないからだ。

基地問題は「日本全体をどう守るか」という安全保障問題そのものである。

責任も権限も持たない者も反対するのはもちろん自由である。

だが、その意見に拘束されるようなことは本末転倒である。

もし本当に基地問題を解決したければ、国政に打って出て国会の場で

日本全体の安全保障政策を見直し、基地問題の解決を図る選択肢もあるのだから。

 

以上が私が考える沖縄問題の本質である。

沖縄県民投票に疑問を呈す!

2月24日に沖縄県民投票が行われる。

テーマは「普天間飛行場の代替施設として国が名護市辺野古に計画している米軍基地建設埋立て」の賛否を問う。

賛成・反対のほか、どちらでもないの三択から選ぶ。

 

私はこのテーマを見て

基地反対派は出来るだけ反対派を増やすのではなく、

賛成を減らしたいんだなと思った。

もう一度テーマを見ていただきたい。

 

メディアでは沖縄基地問題の是非を県民に問う、かのように報じているが、

実際は現在進行中の辺野古の埋め立てをどんな理由であれ反対する全ての人が

反対票を投じる構図になっていないだろうか。

 

例えば、普天間飛行場付近の飲食店経営者は基地が普天間にあった方がいいと考えて反対票に一票投じるだろうし、逆に基地容認派だが沖縄の海を愛していて埋立ては嫌だという人も反対票に入れるはずだ。(この場合二人とも基地容認派となるはずなのだが)

 

 

メディアや識者はまずはこのことを指摘すべだと思うのだが、

そういった論調はあまり聞かない。

またもや議論する気が最初からない、結論ありきの戦いのようだ。

「いだてん」は大河ドラマじゃない?

私は自他ともに認める大河ドラマファンである。

もちろん、「いだてん」も毎週欠かさず見ている。

 

ただ、周りにはあまり評判がよくない。

一番多いのは「あれは大河ドラマじゃないよ」という意見。

要するに、最近の出来事過ぎて歴史をテーマにした大河ドラマにそぐわないというのだ。

確かに、多くの人が抱く歴史とは戦国時代や幕末であり、実際多くの大河ドラマの舞台は主にこの二つの時代である。

 

 

私はこれは間違っていると思う。

今日のとって昨日は既に歴史の一部分であり、

それがどんどん追加されていると考えているからだ。

昨日起きたニュースですら理解できていないのだから、

去年のニュースなどもっと理解できていないだろうし、

後々新たな情報で全く見方が変わってしまうニュースもたくさんある。

つまり、歴史はこうしている今も広がり、そして変わり続けているのが現実なのだ。

 

翻って「いだてん」は大河ドラマじゃないのか、否か?

答えは言うまでもないだろう。